食べ歩き walk to eat

  • 神田 藪蕎麦

カテゴリー:食べ歩き

午後1時20分東京駅に着き、地下鉄丸の内線で淡路町駅へ。1人とぼとぼ歩くこと約5分、去年2月に火災に見舞われ、再び営業に漕ぎ着けた創業100年以上の老舗、神田藪蕎麦がそこにありました。

再開後、約二週間くらい経っていたので忙しさももう落ち着いているのかな?と思いましたが、それでもピーク時を避けようと到着したのが午後1時40分。予想とは裏腹にご覧の通りスゴイ行列。並ぶのをためらう気持ちが頭を過りましたが、いやいや!せっかくここまで来たのだから何分でも待ってやるぞと気合いを入れたのでした(笑)

結局店内に入れたのは午後2時半。約50分並んだということです。それでも注文してから品物が出てくるまでに相当な時間がかかるんだろうと思いきや、ものの5分程度で、せいろ蕎麦 が出てきました。

老舗の蕎麦屋ということで、その人気を検証してやろうと、まずは汁をつけずに一口。見た目やや碧くも見える蕎麦は細くて上品。香りもまぁまぁあって歯ごたえもボク好み。思わずニンヤリ。もっとビックリしたのは汁でした。品物を持ってきた店員さんが自ら「辛汁」と言うだけあって、見た目が真っ黒なそれは量が少なく、辛いというより「濃い」と言った方が適当かもしれません。しかし、その辛汁はインパクトがあり、まさにクセになる味なのです。

食べる際、蕎麦そのものを汁にしっかり浸けてしまうと蕎麦の香りもクソもないので、箸で持ち上げた蕎麦の4分の1程度だけ浸けて食べるのがベター。ずるずる~っと啜ると初めは蕎麦の香りがし、そのあと辛汁がついてきます。ん~~何とも言えん良いバランス。たった一口でボクはファンになったのです。

蕎麦の量は、やや少な目ですが価格は670円と割安に感じます。それも人気の1つなのかもしれません。注文を厨房に通す時の女将さんの声の発し方も独特で、それも隠れた名物なのだそうです。とにかく人気の理由はたくさんあり、ボク自身も納得して店を出たのでした。

それでも店の前のお客の列は収まらず行列が出来たまま。店の外観も趣があっていいですよね。実は、この近くに神田ま〇やがあるのですが、帰りに前を通って様子を見た時・・・暇そうでした。ボクは神田ま〇やへは二度と行きませんが(笑)

神田藪蕎麦、ただの観光地だと思いきや、ゼッタイにそうではない実力のある名店でした。完敗です m(_ _)m

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