名古屋一の繁華街、錦の高いビルが立ち並ぶ道を歩いていると、その風景に合わない、まるで料亭のようなお店が突然現れる。そこが蕎麦の老舗「百寿」です。
以前、数回食べに行ったことがあるのですが今回はちゃんとしたリサーチで入店。蕎麦といえば普通やや黒いと思われがちですが、ここの蕎麦は何と!真っ白なのです。まるで、そうめんか冷麦そのもの。興味津々ですよね。
午後5時すぎ、お客はボクだけ。注文したのは、ここの看板メニューの「かき揚げ天ざる蕎麦」。見た目が白いので違和感があるのですが、食べるとちゃんと蕎麦。当たり前か(笑)
一口すすると細切りなのに、しっかり絞まった食感はさすがです。蕎麦ツウのボク(自称w)が思わず唸るほど。でも意外や意外、汁は一般向き。まぁそこにも人気の秘密があるのだと思うのですが。
そこでマメ知識を・・・冒頭でも言いましたが蕎麦粉には大きく分けて黒っぽいのと、百寿のように白いのと2通りあります。というより製粉の際、故意に分けているのです。
蕎麦の実の外側は黒っぽく、内側の芯辺りは白くなっており、黒い蕎麦粉はやや渋みを感じますが香りが強いのが特徴。白い蕎麦粉つまり更科粉と呼ばれる部分を使った蕎麦は香りは劣る反面、甘みがあります。しかも製粉工程が面倒なので値段も破格に高い。この日食べた百寿の天ざる蕎麦は何と2350円w
以前ボクの知人が「蕎麦は白いほど蕎麦粉が少なく、黒いほど蕎麦粉が多い。だから黒い蕎麦のが旨い」とか、他の知人は「蕎麦は白いほど高級で美味しく、黒いほど蕎麦の質が悪いから美味しくない」とか言ってましたが、いずれも間違いといえば間違いなのですね。
では、どちらの蕎麦が美味しいのか?それは・・・食べた人の好みの違いだけなのです(笑)
百寿、老舗だけあって良い仕事をしてます!
でも待てよ?最近どうも錦界隈をウロチョロしている気がするなぁ(笑)