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  • 幻の王様中華そば

カテゴリー:食べ歩き

東京ラーメンショーの会場を訪れて、まず最初に食べたのは、信州麺友会の「幻の王様中華そば」。その日の朝、TVでこのラーメンの紹介をしていたからです。

信州で愛された伝統のこの中華そばは、大人気にも関わらず、たくさんの人々に惜しまれながら閉店した、その町の「王様中華そば」を再現したいという気持ちから信州麺友会が出品したそうです。

ご覧のとおり、オーソドックスな醤油ラーメンなのですが、一口スープをすすると鶏ガラベースで深みのある醤油の中にパンチの効いた黒コショウが味を主張していました。そのスープに合わせた麺は中細ストレート。麺の表面は極端にツルッとしておらず、独特のスープを充分に絡ませる仕組み。表面がツルッとしすぎるとあっさりスープは麺に絡みにくいのです。さすがよく考えています。

また、まな板を使わず斜め切りにした長ネギはスープが染みこみ、甘味が一段と出てラーメンの一番の引き立て役となってました。トッピングもシンプルなのにGoo!

今は無き信州の幻のラーメン店。そこのオヤジさんは自身が65歳になったら商売をやめようと決心していたそうです。それは年中無休の商売の大変さ、人間らしい生活がしたかったからだと、しみじみ言っておられました。同じような経験があるボク自身もよーく気持ちが解ります。

惜しまれながら引退なんて最高だよなぁ(^^)

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